内村鑑三著ヨブ記講演を読んで


内村鑑三著ヨブ記講演:
岩波文庫
内村鑑三はヨブ記をどう理解し、読み取っていたのか、大変興味がありました。年末に借りて読んでみました。深く聖書を読み取っている事が、わかり内村鑑三の思慮深さと、筋の通ったわかりやすい論調に、感動しました。

その中でいくつか心に残った事を書きます。
・ヨブの本当の苦しみは、資産を失ったとか、最愛の子供達を失ったとかいう事ではなく、神様に見る事が出来なかったことである。
詩篇42、43をヨブ記10章と併せて読む事を推奨しています。
~わが魂は、渇けるごとく神を慕う・・・しかし神は容易に見えない~

これこそがヨブの本当の気持ちだったのです。キリスト再臨を待ち望むわたしたちにも通じるものがあります。

・神様と相まみえることが、ヨブの希望ならば最後に神様と出会えたのから、そこでめでたしとなって、話が終わるはずです。しかしヨブ記はさらに続くのです。なぜか?

信仰と希望で他よりもまさっているだけでは、不完全です。愛をもって敵対する人にも、深い愛を注げるようになってこそ、初めて完全になれるのです。ヨブはさらに自分を否定した人人を赦し、愛する事を学ぶ必要がありました。

「最後に残るものは愛です」「父なる神が完全であるように、あなたがたも完全んいなりなさい」

・ヨブは神様が作られた自然の営みの中に、神様の偉大なる御業を見出すことができました。人生に苦悩した者が、いきつくべき場所は、教会や教師、信仰の書ではなく、神様が作られた万物万象です。

これは衝撃的でした。確かに教会へ行っていても、何も学ばないなら単なる町内会です。教師は人間ですから深い慰めを与える事はできません。神様との生きた出会い、自分と向き合う事がなければ、真理にたどりつけません。

人生を変える事もできません。自然との深い交わりの中にこそ、神様の御業が最も顕著に表れているのです。これはある意味現代人への警告ですね。内村鑑三は本当に無学だったのでしょうか?これだけ深く聖書が読めるとは!聖霊様の働きは、無学の人をも目覚めさせるという事になるのでしょうか。内村鑑三先生はやはりすばらしいです!

投稿者: nozomi016

アスペルガー症候群およびADHD(注意欠陥多動性障害」という診断名を持つ当事者です。生きづらさを持つ人の交流会・あずさの会創始者兼スタッフメンバーです。 クリスチャンです。